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【vol.12】利用者意識から分かる、不動産情報サイトに必要な内容とは?

2018年1月17日

利用者イメージ

不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下、RSC)による「不動産情報サイト利用意識に関する調査」の結果によると、不動産情報サイトを検索した後に問合せた不動産会社の数は平均2.8社となっており、前年比では0.5社減少。
「1社から3社までの合計」が全体の74.2%と前年比では10%近く上昇しており、物件情報の拡充が進んだ結果、利用者は問合せる不動産会社数自体を絞り込んでいるようです。それだけWebサイトの情報がますます重要になってきたということが伺えます。

グラフ

まず、今回の調査を行なうにあたり、不動産情報を調べる際に利用したものはどのようなものだったのでしょうか。
回答結果を見ていくと、物件を「契約した人」が検索に利用したものは、すべての年代で男性が「PC」女性は「スマートフォン」が多いという結果になりました。

また、男女問わず若年層ではPCよりもスマートフォンの利用が多く、高齢者になる程PCの利用が増えています。これらの結果を踏まえて、数少ない訪問先として選ばれるにはどのような工夫が必要なのでしょうか。そのポイントを成約者の回答から見ていきましょう。

物件の検討から契約まで

まずは、「物件の検討から契約まで」という調査項目から見ていきます。

  • 問合せ物件数:利用者が問合せた物件数は、平均4.9物件となっており、前年比 では1.3 物件減少しています。賃貸より売買、男性より女性の減少幅が大きく、不動産会社数と同様に問合せる物件数も大幅に減少しており、問合せ前にはある程度の取捨選択がされていることが分かります。
  • 物件検索後、問合せや訪問をする不動産会社を選ぶときのポイント
    売買・賃貸ともに「写真の点数が多い」がダントツ1位の83.3%となっており、特にポイントとなるものという指標でも同様の結果になりました。
    2位は「他にもたくさんの物件を掲載している」ことです。
    ただし、3位においては、売買と賃貸で異なる結果が見られ、売買では「地元で知名度のある会社である」こと、賃貸は「店舗がアクセスしやすい場所にある」ことがポイントとなっており、売買と賃貸では不動産会社の選び方に違いがあることも伺えます。
  • 問合せ~契約までにかかった期間:売買が「1~3ヵ月未満」、賃貸は「1週間~1ヵ月未満」との回答が最も多く、前年と比べると売買は長期化、賃貸はやや短期化したようです。

不動産情報サイト/不動産会社について

次に、「不動産情報サイトについて」という調査項目を見てみます。

  • 不動産情報サイトで物件を探す際に必要な情報
    物件を契約した人が、不動産情報サイトで物件を探す際に必要だと思う情報ランキングのトップは「間取図」となっています。一方、2位以下の9項目中8項目は、売戸建て・売マンション・賃貸を問わず「写真」に関する情報となっており、前述した「問合せ・訪問時に不動産会社を選ぶ際のポイント」でも回答されていた「写真の点数が多い」というポイントの具体的な内容が明らかになっています。また、トップ10の回答率が売買・賃貸を問わず半数を大きく超えていることから( 選択対象は全26項目 )、サイトからできるだけ多くの情報を得たいという利用者の姿勢もうかがえる結果となっています。
  • 不動産会社に求めるもの:トップ2は、売買・賃貸ともに「正確な物件情報の提供」、「物件に対する詳細な説明」となっており、情報の量と質が求められています。
    一方で3位以下は、売買では「周辺環境などの情報提供」、「購入後のアフターフォロー」、賃貸では「問合せに対する迅速な対応」、「親切・丁寧な対応」と続いており、求めるものが大きく異なる結果となっています。
  • 訪問した不動産会社の接客に対して満足だったこと・不満だったこと
    満足での最多回答は「対応が親切」、不満では「物件に関する情報不足」となっています。
物件写真
設備情報

契約に至るお客様が求めている情報とは

参照してきた数値はすべて契約した人の回答内容となっていますが、同調査では契約しなかった人に対する調査も実施されていました。
興味深かったのは、売買物件において物件を「契約しなかった人」は、「写真」より「文字情報」を重視する傾向にあったということです。

例えば、物件を「契約しなかった人」が、物件を探す際に必要だと思う情報については、売戸建てにおいて「物件の設備・構造・条件に関する文字情報」など、文字情報がトップ10に3項目ランクインしており、「契約した人」と大きな違いが見られました。

また、売マンションでも文字情報が5位に入り、文字情報の重視度が高く、写真を重視する「契約した人」との違いが目立っています。このことから、やはり利用者に選ばれるのは、サイトに様々な写真を掲載している物件だということが分かります。

賃貸については、「契約しなかった人」では「居室/リビングの写真」が写真のトップとなっているのに対し、「契約した人」では「キッチンの写真」が最重要視されていました。このことから、賃貸契約においては、意思決定権は「女性」にあることが読み取れます。

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