記事

  • 文字サイズ

【vol.29】賃貸経営に役立つ不動産関連資格とは?

2018年6月1日

不動産に関連する資格は、不動産会社などで実務に直結する公的資格から日常で役立つ民間資格まで数多く存在します。

資格がなくても賃貸経営はできますが、一定の知識や技術があることを資格という形で証明することは、客観的な信頼にもつながります。

不動産関連の資格と言えば、業務の専門性を高めるものが多いですが、ここでは賃貸経営の実務者であるオーナー様にも役立つ実践的な民間資格をご紹介します。

不動産業界の定番資格「宅地建物取引士」

宅地建物取引士

いわゆる「宅建」と呼ばれ、不動産仲介会社にとっては必須の資格となっている宅地建物取引士

20002016年までの合格率は、1517%の間で推移しており、難易度は高いといえます。宅建を取得しているということは、不動産取引や民法に関する専門知識を持っていることの証明であり、重要事項説明など有資格者でなければできない業務を行なうことができます。

賃貸経営を行なうオーナー様が、宅地建物取引士免許を持っていれば、正に鬼に金棒となるでしょう。

賃貸管理に直結する実用資格「賃貸不動産経営管理士」

賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産管理に必要な知識・技術・技能などを持っていることを証明し、賃貸管理業務を行なう上で欠かせない資格です。現在は公的資格ですが、国家資格化も検討されています。

賃貸不動産経営管理士の資格を持っていると、賃貸不動産管理業務の専門家として、サブリース契約や管理受託契約などの際に貸主に行なう重要事項説明や、建物の管理・賃貸経営に関するコンサルティングなどを行なうことができます。
入退去の立会い、原状回復についての協議や敷金の清算などができます。

オーナー様ご自身やご子息などが賃貸経営や不動産投資を検討されている場合は、必要な知識を身に付けることができる資格と言えます。

良質な民泊運営のための新資格「民泊適正管理主任者」

ここ23年で急速に民泊が拡大したため、それらに対応する法整備が追いついておらず、近隣住民とのトラブルなど多くの弊害が出てきました。

このような状況から、突然発生する様々な問題を未然に防ぎ、トラブルが起きても迅速に対応することが求められています。

そのような背景を元に誕生した資格が「民泊適正管理主任者」です。
2016年から始まったばかりの新しい資格です。法律や規制を守った上で、適正な民泊運営を行なう知識を持ち、さらに指導者としての役割も担います。

民泊適正管理主任者

資格試験は、4時間の特別認定講習会に出席後、レポートを提出します。そのレポートを元に評価が下され、一定水準以上の成績を収めると資格が認定されます。
登録の有効期間は2年間で、そのあとは2年ごとに更新が必要です。

ホテルでも旅館でもない「民泊」の良さを生かし、かつ衛生管理が行き届いて、安心・安全に泊まれる場所となることが期待されています。

これから民泊運営を始めようとしているオーナー様はもとより、すでに民泊を運営しているオーナー様にも役立つ資格となっています。

センスの光る色づかいで他物件と差別化
「カラーコーディネーター」

カラーコーディネーター

賃貸経営に色の知識は必要ないと思いますか?

もし、必要ないと思うなら、立ち止まって考え直す必要があるでしょう。

色の組み合わせを変えるだけで、部屋の印象はがらりと変わります。裏を返せば、色ひとつで良くも悪くも見えるということです。

リフォームするとき、外壁や壁紙、床材などを選びますが、その際に色のセンスが問われます。最近は、ショールームのように見映え良く家具や小物をセットして、内見者にアピールするオーナー様も増えています。そんなときに、色の組み合わせを自分で考えてアレンジできるようになれば最強です。

カラーコーディネーター」を取得することで、色に関するプロフェッショナルであることを証明できると同時に、色を自由自在に操れるようになれば、賃貸経営に華を添えられるでしょう。

快適な生活空間を作るための助言役「DIYアドバイザー」

DIYアドバイザー

最近は、DIY用の道具や商品が数多く販売され、男性だけでなく女性でも気軽にできるようになりました。そればかりか、女性向けのDIY 特集を組む雑誌や本も珍しくありません。

DIYとは、Do It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)=自分でやるという意味の略語で、いわゆる「日曜大工」のことです。自分自身で家の中を修理したり、飾ったり、家具を作ったりすることを指します。

そんなDIYや住宅設備機器に関する基礎知識や法規などを修め、一般の人に向けて指導やアドバイスをできるのが「DIYアドバイザー」と呼ばれる民間資格です。この資格を持っていれば、誰かにアドバイスをする以外にも、アイデア次第で使い勝手の良い家具の製作や、物件のちょっとした修理などもお手の物になるはずです。賃貸経営という視点だけでなく、日常生活の中でも非常に役立つ資格と言えるでしょう。

住みたいと思わせる空間を演出する
「ホームステージャー」

空き家の増加が問題になる昨今、「ホームステージング」に注目が集まっています。ホームステージングとは、中古住宅などを売り出すときに、家具を手配して室内をコーディネートし、モデルルームのような演出を施すことです。

物件の魅力を最大限に引き出すことで、お客様に購入後のイメージを具体的に持ってもらい、購買意欲の喚起につなげる狙いがあります。またホームステージングなしの物件よりも、早期に高値で売却できる可能性が高まります。

このときに活躍するのが民間資格である「ホームステージャー」です。試験には1級と2級があり、ホームステージング・インテリアの知識、遺品整理、インテリア写真の撮り方、家具の搬入・搬出の技術などが問われます。

ホームステージャー

日本では2015年に始まったばかりの新しい民間資格ですが、売却時のホームステージングが一般的である欧米では、30年以上前から職業として広く認知されています。

同資格を管轄する一般社団法人日本ホームステージング協会によると、資格開設から2年目にあたる2017年度中には資格取得者が2,000人を超える見込みだということです。

受験者が増加した背景には、新築・中古住宅やマンションなどの物件で、ホームステージングを導入したことによる効果が現れ、ひとつの職種として募集を開始する企業が増えたことなどが挙げられます。

資格を取るには知識やセンスも問われますが、そのときの流行にあわせてオーナー様自身が空室をプロデュースできるので、他の物件との差別化になるだけではなく、賃貸住宅の空室対策としても大いに活用できるでしょう。

安定的な賃貸経営に役立つ「不動産実務検定」

日々直面する不動産経営にまつわる課題に的確に対処する方法のひとつとして資格の取得があります。数ある資格の中でもオーナー様として知っておくべき知識を身に付けることができる民間資格「不動産実務検定(旧大家検定)」は、不動産経営を安定的に続けるのに役立ちます。

試験の出題内容は、不動産に関する法律・税務・ファイナンス・建築・リフォームなど、どれもオーナー様にとっては知っておくべき項目ばかり。知識の土台をしっかり固めることで、結果的には質の良い住環境をご入居者様に提供できることにもつながるでしょう。

不動産実務検定

ページの先頭へ