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【vol.30】宅配ボックスのニーズを紐解く

2018年6月7日

近年、宅配便の増加に伴う再配達問題を解消する手段のひとつとして、脚光を浴びている住宅設備が「宅配ボックス」です。
宅配ボックスも最近はどんどん進化しており、便利な物が登場しています。
そこで、最近の宅配ボックスのトレンドを探ってみました。

選べる宅配ボックスの種類

宅配ボックス

宅配ボックスには「機械式」と「電気制御式」の2種類があります。
電気制御式にはオフラインの「自主管理型」とオンラインの「集中管理型」があり、それぞれ異なった特徴を持ちます。

1.機械式
外部電源を利用せずに開錠するダイヤル式。管理方法は集合住宅の管理者が行なう。
2.電気制御式(自主管理型)
外部電源を利用し、タッチパネルなどで開錠。管理方法は集合住宅の管理者が行なう。
3.電気制御式(集中管理型)
外部電源を利用し、タッチパネルなどで開錠。管理方法はメーカーが遠隔操作にて行なう。

コスト面で「機械式」は安く抑えられますが、セキュリティー面ではコンピューターで制御を行なう「電気制御式」が優れています。電気制御式の「集中管理型」は遠隔操作でメーカー側が管理をするため、メンテナンスや修理のたびに、集合住宅の管理者が現地に行く必要がありません。

また、現在では、様々な種類の物が発売されています。
ボックスの数を増減できる物や大きさを変更できる物、ポスト一体型の物まであります。

このように、設置場所に合わせて、様々な選択肢の中から選ぶことができるため、管理組合や管理会社にとっては、選択肢の幅が増えています。

宅配便のサイズが小型化している

近年では、米ネット通販大手Amazonなどに代表されるように、気軽にネット通販で商品を注文できるようになったため、本やDVD、日常品といった小型の宅配物が増えました。

そのため、Sサイズ(W411×D546×H246mm)や、SSサイズ(W411×D546×H108mm)のボックスが多く付いている宅配ボックスも登場しています。ボックスサイズが小さければ、宅配ボックス本体としての大きさは同じでも、より多くのボックスが設置可能になるため、宅配ボックスが満杯で業者が持ち帰ってしまった、なんて事態も避けられます。

宅配便の小型化に伴い、メール便の数も年々増えています。

宅配ボックス 小型

宅配便よりも安価に利用できることから、ネット通販各社はメール便への移行を進めています。しかしながら、ポストへの投函はメール便のサイズには対応していないことが多く、ポスト投函できるのにも関わらず、宅配ボックスに入庫してしまうこともあるそうです。

そこで、メール便のサイズにあった投函口をもつポストが最初からついている宅配ボックスも登場。

宅配ボックスへの入庫率を下げることで、利用者がいつでも宅配ボックスを利用できる状況を作り出しています。

現在の物流事情と再配達問題

2020年には宅配便取扱個数が70億個に物ぼる可能性があると国土交通省は発表しました。

1992年には10億個だった宅配便数が2015年には37億個になるなど、ネット通販市場の拡大に伴い、宅配物を含む国内外の物流量は増加の一途をたどっているのが現状です。

そこで問題となっているのが受取人不在で宅配業者が持ち帰りを余儀なくされる再配達問題

2016年では受取人の不在率が19.6%にも上りました。また、それにより年間で42万トン物CO2排出が宅配便の再配達によって引き起こされているそうです。

こうした問題を解決する手段のひとつとして、立地や環境に合わせた宅配ボックス選びが重要です。
ニーズに合った宅配ボックスを設置することで、入居者様が宅配便を受け取れないという状況を改善することも必要です。

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