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【vol.42】AI・ロボットによるマンション管理に関する調査結果

2018年10月18日

人型家庭用ロボットの登場でAIロボットの存在がより身近になりましたが、ビジネスや不動産業界においてはどのように受け止められているのでしょうか。

例えば、マンション共用部の清掃や、入居者からスタッフへのメール返信や問い合わせ時の電話対応など、AIやロボットで対応できる業務はありそうです。

マンションに住んでいる方がAIやロボットについてどのように考えているかを聞いた調査結果を元に考えていきます。

AI・ロボットイメージ

回答者の65%が「清掃業務はロボットでも良い」と回答

「AI・ロボットによるマンション管理に関する調査結果」が発表されました。

不動産業界向けのコンサルティングを行うスタイルアクト(東京都中央区)が約10日間かけてWeb調査を行い、2,023件から有効回答を得たそうです。

調査は、同社が運営する新築分譲マンション購入検索サイトの会員21万人のうち、マンションを購入した方に対して行なわれました。

背景には、分譲マンションで清掃業務などの人手不足により管理にかかる費用が高騰していることが問題視されている現状があるようです。

調査では、業務に関して「管理費が安くなるならAI・ロボットに任せてもいい」から「管理費が高くなっても人間にお願いしたい」まで5段階で回答を求めました。

Web調査を行なった業務の内容は、次の3種類です。

  • ● 相談業務(理事会運営、日常管理、リフォーム)
  • ● 受付・取次ぎ
    (外部訪問者、共有設備、クリーニング、タクシー手配など)
  • ● 清掃(共有廊下など)
Web調査

調査の結果、相談業務は「人間にお願いしたい」という傾向が強く、日常管理やリフォーム相談についての「AI・ロボットに任せてもよい」という回答は、24%ほどでした。

同社では、多くの人に「相談は人に聞いてほしい」という欲求があり、このような結果につながったのではとみています。最近では、AIによる応答も導入されていますが、これでは満足できない可能性もあるという結果も明らかになりました。

一方、受付・取次ぎ、清掃業務は、AI・ロボットを受け入れる傾向があるようです。清掃などは、全体の65%が「AI・ロボットに任せてもよい」と回答しているといいます。家庭用ロボットの普及も要因の一つと考えられます。

それ以外にも分かったことがあります。普段から管理内容に対しての満足度が高い管理会社の入居者は「人間にお願いしたい」と希望する割合が高い傾向にあるといいます。

これは、人間だからこそ、提供できるサービス、管理の質が問われることを示しています。このままロボットの開発技術が進むことは間違いありません。顧客満足度が低いサービスなどは、AIやロボットにとって代わられる可能性が高いとも考えられます。

2018年には、業務用の掃除ロボットも登場

ソフトバンクのグループ会社であるソフトバンクロボティクスは、2017年11月に業務用清掃ロボット事業に参入したと発表し、自動運転可能な床洗浄機を2018年に販売。

ロボットの使い方も簡単です。

まず、清掃エリアを手動運転します。するとそれだけで清掃ルートの地図データを構築し、記憶します。そのあとは、ボタンを押すだけで清掃がスタートします。人や物などの障害物は、搭載されている複数のセンサーで感知して避けていくそうです。

同社では、このロボットだけでなく、接客ロボットの提供をしています。2015年から開始し、レストラン、ホテル、病院など幅広く活躍しています。このような接客ロボットや清掃ロボットをマンション内で見かけるのも、そう遠くないのかもしれません。

お掃除ロボットイメージ

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