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【vol.35】2018年トレンド予測!子育て世帯が求める「育住近接」とは?

2018年8月29日

2017年12月、リクルートホールディングスが発表した「2018年のトレンド予測」のうち、住まい領域での2018年のキーワードは「育住近接」であると発表されました。

住宅を選ぶ際、保育園や幼稚園などの子育ての場所と住宅との「近さ」が重視されているということです。

では、なぜこのような予測が発表されたのか、同社の調査結果をもとにその背景を読み解きます。

育住近接

駅からの距離が重要

女性の社会進出に伴って、マンションの購入層では夫婦ともに働く世帯の割合が増加しています。

そこで、「住まいが駅から近いこと」、言い換えると「通勤しやすいこと」に重きを置く傾向が強くなっているようです。

リクルート住まいカンパニーの2016年の調査結果によれば、「駅からの距離」を重視する人の数が過去最高だったといいます。

これまでは、自宅から駅からの距離
これからは、自宅から保育園の距離

こういった共働き世帯の傾向にあわせて、その子供達に向けた「教育環境」を重視する住まいが強く求められ、この割合も2016年に過去最高を記録したといいます。

「育住近接」によって得られるメリットとは

ここ数年、話題になっているのが「待機児童問題」です。待機者が出ているのは、保育園に加えて、学童保育にまで広がっており、働く女性にとっては、子どもの預け場所をいかにして確保するかということがとても重要になっているのが分かります。

同社が子育て世帯に対し、行なった調査によると、「保育園や学童保育が設置されているマンションであれば駅からの距離は許容できる」という回答が、約35%に達したと言います。

実は、保育園や学校が住まいの近くにあることは、「通勤時間・帰宅時間」の短縮にもつながります。

レポートでは、通勤・帰宅時に子供達を保育園や学校に送り迎えをしなければならないことを指摘し、忙しい子育て世帯が「職住近接」と同時に「育住近接」をも求める切実な背景を浮き彫りにしています。

保育園

さらに、乳幼児・小学校低学年などそれぞれの世帯が望む「子育て」環境についてもみてみました。

乳幼児世帯を支えるために重要なこととして、母親に対する「悩み相談」「仲間づくり」「情報提供の場」等を挙げています。

また、小学校低学年においては、「家の近くで子どもに習いごとをさせたい」というニーズがあり、学童保育の利用者からも「遊ぶだけでなく、勉強もしてほしい・多くの体験をさせてあげたい」という声があがったそうです。

小学校低学年の子供を持つ家庭が「育住近接」によってどのようなメリットを得られるのか、一日の時間の使い方を例に挙げてみましょう。

【 学童へ親のお迎えが必要な場合 】
学童へ親のお迎えが必要な場合
矢印
【 学童や習いごとの場所が近く お迎えが不要な場合 】
学童や習いごとの場所が近く お迎えが必要ない場合

上記の円グラフ(下図)の家庭は、帰宅時間や就寝時間を変えることなく、新たに1時間45分もの「ゆとりの時間」を確保することに成功しています。マンション内に学童があるため、「学童にお迎えに行っていた時間」が削られました。また、子どもがひとりで向かえる場所に塾があるため、子どもの「習いごとの時間」を両親の仕事中に移動することができたのです。

昨今、「保育園不足が見込まれるエリア」に大規模マンションを建てる場合は、国土交通省と厚生労働省が保育園などを設置するよう要請しています。これからは子育て施設が併設されたマンションも増えてくるでしょう。

子育てのための「ハードの施設」をつくるだけでなく、前述のようなソフトの工夫も確実に求められていくことでしょう。

育住近接」が2018年以降もトレンドとして、重要視されていくことは間違いなさそうです。

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