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【vol.65】空室対策の切り札「ホームステージング」

2019年1月16日

ホームステージング

ホームステージングという言葉をご存知でしょうか。

これは、文字通り家(=home ホーム)演出(=staging ステージング)するという意味です。

家を売却する場合、その部屋に家具や小物をセンス良く配置し、魅力的なインテリアで演出されたモデルルームのような空間にすることで購入希望者に、より良い印象を与えることができます。

ホームステージングとは、物件の購買層を把握・意識して家具や小物でインテリアコーディネートを加え、売却を円滑に促すためのサービス。

ホームステージング

米国では40年以上も前からこの考え方が広まっており、当然のように実行されているといいます。

そのホームステージングがようやく日本でも数年前から徐々に普及しはじめ、関係する資格や講習等も増え始めているようです。

ホームステージングの効果

ホームステージングには、どの程度の効果があるのでしょうか?

2013年4月からホームステージングに関するサービスを展開している会社によれば、買手が見つかるまでは3ヵ月~半年は要すると言われている物件もホームステージャー(プロの有資格者)が売るためのステージング(演出)をすることにより、平均すると1ヵ月程度で買手が見つかるとのことです。

売却価格もホームステージングする前と比較して高い金額で売却できているといいます。

では、なぜホームステージングによって売却が早まるのか。
同社によれば、購入希望者にとって物件の第一印象は非常に重要ということです。

一度、悪いイメージを持たれてしまえば、二度とその物件情報を見ることは無いといわれるため、ホームステージングによって内見時の印象を良くしておく必要があります。

インターネットでの物件検索が主流となった現在、部屋の写真の印象も重視されます。

ホームステージング

特に、空室で部屋を売却する場合は、「何も置かれていない部屋」を見ても、購入希望者は実際の生活をイメージすることは難しく、その部屋の魅力よりも欠点の方が強調されるそうです。

そこに自分が住んでいる姿をイメージできず、「冷たい感じがする」「どうやって使うかわからない」という声も多いといいます。

逆に、居住中で売却する場合は、ごちゃごちゃと生活感のある様子では現状のイメージが強くなりすぎ、マイナスイメージを与える場合も。

そういったデメリットをできる限り排除するため、ホームステージャーが、空室を美しく飾り付け、居住中の家はスッキリと片付けるといった演出が必要になるのです。

ホームステージングに関する資格とは

ホームステージングに関わる資格はいくつか存在しますが、今回は一般社団法人 日本ホームステージング協会が認定するホームステージャー2級ホームステージャー1級ホームステージャー2級認定講師をご紹介します。

ホームステージャー2級は、すべての基礎となる資格であり、受講内容は基礎と実践を1日で取得できるカリキュラムで構成されています。

10~17時まで丸1日かけて、片付けや掃除、インテリアに関する基礎を学び、最後に資格認定試験を受けるという流れで、受講後1ヵ月で認定証を受け取ることができます。

一方ホームステージャー1級の講座は、2級を合格していないと受講することができません。

2級同様に丸1日かけて実施される講座の他に、別の日に実施される「実務研修」を受ける必要があります。

資格認定試験も2級より厳しいものとなり合否が分かれる内容となっているようです。

ホームステージング

最後に、ホームステージャー2級認定講師とは、同協会認定の講師としてホームステージャー2級認定講座を開催することができるという資格。

この資格には、片づけ講師とインテリア講師があり、2級認定講師養成講座と筆記試験、さらに実技試験が実施されています。

こうして身に付けたホームステージングの活用場面は幅広く、企業や一般家庭であっても下表のように様々な場面で役に立つに違いありません。

業態 活用場面
不動産会社 不動産仲介、内覧、空室対策
ハウスメーカー 収納プランニング、家具配置
リフォーム会社 リフォーム前後の片付け、包装、梱包プランニング
物流会社 引越し時の家具配置、搬入搬出、不要家財の取り扱い
一般家庭 ホームパーティー、部屋の片付け、模様替え

まだ聞きなれないホームステージングという言葉ですが、今後はより一層注目され、誰もが知るようになるでしょう。

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