【生活提案】危険な家庭内事故を防止

「家の中は安全…」と、多くの人がそう思っています。しかし、最も安全であるはずの住まいで数多くの家庭内事故が発生しています。家庭内事故というと、高齢者をイメージするかもしれませんが、すべての世代で家庭内事故は起きています。
もちろん高齢者の場合は重症を負う危険性が高く、家庭内事故に対する配慮はきわめて重要です。また、幼児の家庭内事故も要注意です。幸い軽傷で済むケースが多いのですが、幼児の家庭内事故の発生頻度はかなり高いといえます。
家庭内で事故が発生しやすい場所は、頻繁に出入りする場所が多く、特に狭く段差がある薄暗いところが転落・転倒しやすい危険な場所です。また、家庭内の急激な温度差によるヒートショックも大変危険です。こうした危険な箇所をバリアフリー設計と、日常生活の工夫や配慮によって事故の原因を解消することで、家庭内事故を未然に防ぐことができます。
高齢者の家庭内事故は、運動能力の低下や疾病などの「内的要因」と、住宅の設備・性能などの「外的要因」が重なり合うことによって起ります。運動能力に適していない住環境で生活することで、家庭内事故のリスクは高くなります。
転倒・転落 ヒートショック やけど

どんなに快適な住まいでも、子どもにとっては危険がいっぱい。大人にとってありふれた空間の中にも、たくさんの危険が潜んでいます。特に成長発達の過程が最も早く、事故のリスクも日々変化する0歳~1歳に事故が多く発生しています。子どもの家庭内事故は身の回りの環境に配慮することで防止できます。
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寝返りの頃
- ソファーやベッド等からの転落事故に気をつけましょう。また、身近にあるものに手を伸ばし、口に持っていこうとするので誤飲にも注意が必要です。
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はいはいの頃
- はいはいで移動がきるようになると、行動範囲が広がり危険度もアップします。特に階段等の段差からの転落や誤飲、やけど等への注意が必要です。
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つかまり立ちの頃
- つかまり立ちができるようになると、目線が高くなり誤飲の対象も増えてきます。また、動きが活発となることで、転倒や転落、家具等にぶつかることも多くなります。
