建築施工マニュアル


1.木
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  [1] 安全管理
  脚立足場・足場板を使用する場合は法規に従い、安全に十分気を付ける。
  仮設足場を使用する木材料の取り込みについては、作業者自身の墜落防止のみならず、材料の飛散落下による危険も伴うので、ユニックの点検整備、荷吊用の布バンド、ワイヤーなどの点検整備をすると共に、周辺作業者にも注意を促す。
  服装は、突起物に掛からないように、また電動工具に巻き込まれないよう袖・裾などの始末を行う。
    電動工具は点検整備、調整されたものを使用する。

  [2] 養生
  木材の保管は日光の直射、高温多湿な場所を避ける。又、汚染、損傷などの恐れのある場合は、 適切な養生を行って保管する事。
  材料の保管については、雨曝しを避ける為にシート掛け養生を行う。

  [3] その他
  釘、金物、接着剤は持ち込みとする。
  造作で出たゴミ、残材は、監督員の指示に従い随時処分する。
  使用可能な残材、補足材は、返品する。


 
  [1] 材料の含水率
    木材の含水率については、構造材・下地材は、25%以下 、造作材は、20%以下とする。

  [2] 品質
    製材は、日本農林規格の規格品とする。
    構造材・下地材の釘は、JIS A5508の規格品とする。 布基礎に接する土台の部分に使用する防腐剤は、クレオソート油(JIS K2439)を用いる。

  [3] 釘の長さ
    釘の長さは、打ち付ける板厚の2.5倍以上とする。

 
プラスター

 
 
 
  界壁とは各戸と各戸を独立させるものであり、法令により耐火性能、遮音性能の基準が定められている。
  界壁は上部の梁を囲い、また小梁、軽量溝鋼によってできる隙間を塞ぎ、必ず上階床下又は、小屋裏まで隙間なく立ち上げる。
  最上階に付いては、母屋材(鉄骨)の中まで2重張りとし火災時においても延焼の恐れの無い構造とする。
  内壁建材のプラスターボードの2枚目は1枚目と同じ所にジョイントを設けない。
  止むを得ず配管などが貫通する場合には、同などの性能を有するものとする。
  ユニットバスの設置は、界壁完了後とする。

 
 
 
  1. 最下階床組み
   
施工・部材寸法
    大引き……90×90 900ピッチ、根太……45×45 300ピッチ。
    鋼製束を使用する。
    鋼製束は、防湿コンクリートに、ボンド併用コンクリート釘止めとし、大引きはビス止めとする。
    外周も鋼製束を使用する。(根太掛けだけにしない)
    床クッションフロア下地合板は構造用合板12mmとし、釘、根太ボンド併用止めとする。
    合板のジョイントには、必ず補強下地根太を入れる。
    合板は面取りを行ないパテ処理し、また段差が目立つ場合はサンダーなどで削り落す。
    玄関ホール床フロアー合板は、12mmとし、釘、根太ボンド併用止めとする。
    設備配管、特に汚水排水管により合板を開口する場合、根太、大引きを切り欠く場合は、必ず補強材を入れる。
    配管材と木材料は、極力こすれ合わないよう、またクリアーが大きくなり過ぎないよう注意する。

 
最下階床組み
  2. 基準階床組み
   
施工・部材寸法
    玄関ホール床フロアー合板は、ダイレクトフロアー12mmとする。
    根太ボンドを用い敷居を固定する。
    洗面、トイレ床クッションフロア下地合板は構造用合板12mmとし、釘、根太ボンド併用止めとする。
 
基準階床組み

   
施工・部材寸法
    土台………… 27×57
    頭継………… 27×57
    間柱………… 27×57
    内壁建材…… 間柱に両面プラスターボード
t=9.5mm 3'×8'(900×2400)
    洗面化粧台の壁は9mmベニヤとする。
    キッチンの吊戸棚の壁は9mmベニヤとする。
    キッチンのタイル下地は耐水PBとする。
 
木製間仕切り下地

   
施工・部材寸法
    野縁…………27×43 303ピッチ
    野縁受け……17×27 455ピッチ
    吊木…………27×43 900ピッチ
    天井建材……プラスターボード t=9.5mm 3'×6'(900×1800)
    照明器具取付け用の下地を入れる。
    押し入れの天井には、点検口を取り付ける。
    洋間には飾り天井を設ける。
    最上階の天井裏には断熱材(@-100)を入れる。
 
木製天井下地