建築施工マニュアル


2.吹付
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一般事項
  [1] 安全
    作業の大半が仮設足場を使用する高所作業となり、両手もローラー、スプレーガンなどで ふさがってしまうので、無理な姿勢で作業してはならない。
    作業開始前には墜落防止手摺、作業床の段差、番線、廃材など、必ず足場の点検をし、改善する事。
    作業上やむを得ず足場の一部を取り外さなければならない場合には、監督員に報告するとともにそれに変わる策を講じ、作業終了時には復旧し、監督員に報告し確認を受ける。
    脚立足場・足場板を使用する場合は法規に従い、安全に十分気を付ける。
    服装は、突起物に掛からない様に、袖・裾などの始末を行う。
    密閉された階段室や屋内で作業する場合は、換気を十分行う。

  [2] 作業中止
    工程会議などで他業種との調整を十分図る。
    作業後、使用したテープ・ビニール・布・空缶など必ず処分する。
    塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上の時は、塗膜の乾燥過程で種々の欠陥を生じる場合があるので塗装を避ける。
降雨雪、強風などで水滴、砂塵、浮塵が付着する恐れのある場合、飛散による損害が発生する恐れのある場合は作業を中止する。

  [3] 養生
    前工程完了部分の養生をしっかりする。(土間については飛散のみならず、脚立の足による傷、 陥没に注意)


 
 
1.色の決定
 
    着工時には当社指定の規格色の中からお施主様に決めて頂く。 (打合せご報告書を活用し、間違いの起こらない様に双方取交わす)
    外壁にタイルを張る場合、色間違いが起こらない様に外壁タイルとの照合を行う。
仕様:吹放し


 
2.近隣対策
    事前に近隣住民に書面、掲示板などで作業日程の告知を行ない注意を促し、吹き付けの飛散に対する注意を促す。
    足場メッシュシートは全穴結束し隙間の無いように張る。
    必要であれば防炎シートによる二重張りを行う。


標準仕様
 
一般地標準仕様
 
 <水性アクリルシリコン樹脂塗料>
  水性アクリルシリコン樹脂塗料は、一般地域に使用する標準仕様です。
  [ 吹付タイル(一般地)標準施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) 水性セラミシリコン
  菊水化学工業(株) ビュートップシリコン
  日本ペイント(株) 水性シリコンTK
 

 
 
寒冷地標準仕様
 
 <弱溶剤系アクリルシリコン樹脂塗料>
  弱溶剤系アクリルシリコン樹脂塗料は、寒冷地及び準寒冷地の冬期に使用する標準仕様です。
  [ 吹付タイル(寒冷地)標準施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) クリーンマイルドシリコン
  菊水化学工業(株) ビュートップシリコン
  日本ペイント(株) ニッペファインシリコンフレッシュ
 

 
 
特定地標準仕様
 
 <水性弾性アクリルシリコン樹脂塗料>
  水性弾性アクリルシリコン樹脂塗料は、耐震地などに使用する標準仕様です。
  [ 吹付タイル(特定地)標準施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) 水性弾性セラミシリコン
  菊水化学工業(株) ビュートップシリコン
  日本ペイント(株) 水性シリコンTK
 

 

グレートアップ仕様
 
一般地グレードアップ仕様
 
 <水性フッ素樹脂塗料>
  水性フッ素樹脂塗料は、一般地域に使用するグレードアップ仕様です。
  [ 吹付タイル(一般地)グレードアップ施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) 水性セラタイトF
  菊水化学工業(株) ビュートップフッソ
  日本ペイント(株) オーデフレッシュF-100Ⅲ
 

 

 
 
寒冷地グレードアップ仕様
 
 <弱溶剤系フッ素樹脂塗料>
  弱溶剤系フッ素樹脂塗料は、寒冷地及び準寒冷地の冬期に使用するグレードアップ仕様です。
  [ 吹付タイル(寒冷地)グレードアップ施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) クリーンマイルドフッソ
  菊水化学工業(株) ビュートップフッソ
  日本ペイント(株) ファイン4Fセラミック
 

 
 
特定地グレードアップ仕様
 
 <水性弾性フッ素樹脂塗料>
  水性弾性フッ素樹脂塗料は、耐震地等に使用するグレードアップ仕様です。
  [ 吹付タイル(特定地)グレードアップ施工仕様書 ]
  エスケー化研(株) 水性弾性セラタイトF
  菊水化学工業(株) ビュートップフッソ弾性
  日本ペイント(株) オーデフレッシュF-100Ⅲ
 

 

施工前の確認と施工
  [1] 現場と契約図面との照合を行ない、意匠の確認をする。
    外壁の化粧目地、消し目地の確認をする。
    ペディメント、FRPの取付完了の確認をする。

  [2] 外壁のチェック
    ALC外壁の欠損があれば補修をする。
        ALC指定補修材を使用する。

    ALC材とALC材が目違い・段差などが起きていないかを確認する。
        仕上げた時に光の加減で色むらに見える。

    ALC外壁材の小口処理を確認する。
        ALCの切り口が外気に面するところは、錆止め処理を行ない、 ピンホールは、アクリルコーキング゙又は補修材にて処理を行う。

    ALC外壁材の乾燥状態を確認する。
        1日以上晴天で乾燥させ、表面が十分乾燥しているかを確認し 施工を行う。

    モルタル巾木の仕上がりと、ALCの取合いを確認する。(図[1])
        コーキングされているか?

    ベントキャップの取付完了を確認する。(図[2])
        ベントキャップの取り付け後、雨水が入らないように コーキングを行ないコーキングまで吹き付けを行う。

    軒天工事の完了を確認する。

    クーラースリーブの穴あけまで完了しているか?
        吹き付け時には、穴を塞ぎ施工する、穴を空けたままだと室内に吹き付けが飛散する。

    電気、電話などの引き込み金具取付完了を確認する。
        引き込み金具廻りのコーキングを行ないコーキングまで吹き付けを行う。

    サッシコーキングの有無及び養生期間を確認する。

    笠木は、入墨まで吹付けを行う。(図[3])







ALCとの取合い
 
取付け完了確認
 
吹付け
  [3] 吹付養生
    巾木の取合い、ベディメント、ベントキャップ、板金笠木、樋、軒天、窓、扉

  [4] 吹付作業
    ガンノズルを素地面に対して直角に保ち、均一な膜厚や模様が得られるようにする。
    フィーラーは十分吹く。
    玉は均等に吹く。
    上塗りは2回塗りとする。
 
養生材

 
【 下塗り 】
施工完了確認
  塗り残し、吹きムラ、汚損、及び破損の有無の確認をする。
  養生の取り除き、清掃は良いか確認する。
  残材の片付けをしたか確認する。
  業者は施工完了時に、業者自主検査を実施する。
 
【 完 了 】


報告
  業者は塗装工事完了後3日以内に会社指定の「塗装工事施工完了報告書」を作成し提出する。(※使用塗料の数量確認をする)
  報告(提出)後、すみやかに社内検査を実施する
 
使用塗料の確認