建築施工マニュアル


1.近隣対策
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  着前に以下の書類を準備の上、粗品を持参し、工事着手の日程、建物の概要などの説明を建築担当者、営業担当者(必要に応じお施主様)にて行ない、工事に対するご理解ご協力を得る。
添付書類名 注意事項
 工事のご挨拶とお願い 必ず配布する。
 設計図書(A3に縮小して使用する)
  ・現場案内図
  ・配置図
  ・平面図(1階、及び基準階)
  ・立面図(2面)
  ・日影図(該当時)
近隣の方に見せ、説明する。
(要望があれば配布する。)
 工程表
 施工上の留意点について 中高層申請などを伴う場合に準備し、必要に応じて配布する

  隣接する住人、所有者、その他必要と思われる町内会長・区長などを訪問する。
  現場に関わる不都合、緊急事態が起きた場合の連絡先、担当者を明確に伝える。


 
近隣挨拶
  着前に工事の概要が解る資料を持参し、以下の内容を(隣接住民・学校・各地区条例などで指定があれば指定の場所へ)説明する。

    建物の配置・規模(戸数・階数)
    工期(着工日、完工日及び主要工程)
    作業時間、休日
    建設機械・車輌の通行路、資材搬入路


 
  [1] 電波障害調査
    机上調査  … 工事前に専門業者に依頼し、建物の場所、配置、高さ、幅、電波の方向から障害対象地域の予測をする。

    現地調査  … 工事前に専門業者に依頼し、現地周辺ポイントで実際にTVの写りを確認し、写真に残す。
既設共聴アンテナ、CATV布設の有無、加入の有無を確認する。
 
電波障害事前調査

  [2] 電波障害対策
    着前調査に基づき、障害の範囲を予測・検討し、事前に対処できるものは、即対処すること。施工中、完了後、障害が発生した場合は、速やかに対応すること。放置すると大きなクレームに発展する

  対応方法  … 障害の起きた住居のアンテナを高くする。位置を変える。
      現場施工中の場合は、足場にアンテナを仮設置する。
      お施主様と打合せの上、完成物件に共聴アンテナをあげ接続する。
      CATV、共聴TVなどに加入して頂く。

    いずれの場合も費用負担が発生する為、関係者間の打ち合わせ、調整を図り最善の方法で対処すること。


 
  [3] 家屋調査
    工事着前に、建設現場に隣接もしくは、近接する家屋、土留、塀、柵、地盤などの現状を調査し、写真と記録に残す。

    建設予定地と隣地の高低差が大きい場合、大掛りな掘削を伴う場合、振動を伴う建設機械を使用する場合などは必ず家屋調査を実施する。

    撮影ポイント  … 建物・工作物の傾き・ねじれ・亀裂・隙間、タイル・モルタル部分の亀裂・隙間・はく落、建具と敷居、鴨居溝の隙間、ドアの閉まり具合、サッシの建て付け、ガラスの亀裂、クロスの亀裂・はがれ、床の傾斜、地盤の陥没・亀裂、外部排水桝の底。


土地家屋調査
  [4] 家屋損壊対策
    着前調査に基づき、使用する建設機械、養生の方法を検討し、施行計画に組み入れ、工程管理にあたること。
    施工中、施工後に損壊が発生した場合は、速やかに対応すること。
    着前調査の内容と現況とを比較し、関係者にて対処方法を検討する。
    家屋損壊については、発生から完了迄、随時報告書にて報告すること。
    放置すると、大きなクレームに発展する