建築施工マニュアル


2.地鎮祭
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  [1] 地鎮祭の目的
    土地の神様を鎮め、工事の無事と住む人の安全を御祈祷する儀式。日程については、お施主様と神官と当社担当者と打ち合わせの上決定すること。

  [2] 参列者
    参列者は、お施主様、ご家族、その関係者、事業所長、三部管理者、三部担当者、その他必要とおもわれる者。

  [3] 式場設営
    式場設営は、敷地の四隅に斎竹(いみだけ)を立て、しめ縄を張る。祭壇を南向に設置し、神饌物をのせる。テント、天候により下敷き用のシートなどを使用する。また斎竹を立てる為の木杭、打ち込む為の掛け矢や、切断用ののこぎりなども用意しておく必要がある。

  [4] 式次第
 
 
   1.手水の儀 (てみずのぎ)
   2.着座(ちゃくざ)
   3.修祓(しゅばつ)
   4.降神(こうしん)
   5.献饌(けんせん)
   6.大祓詞奉唱(おおはらいしほうしょう)
   7.祝詞奏上(のりとそうじょう)
   8.清祓(きよはらい)
   9.地鎮の儀(じちんのぎ)  ※1
      苅初の儀(かりそめのぎ)-カマ
      穿初の儀(うがちぞめのぎ)-クワ
      地曳の儀(じびきのぎ)-スキ
  10.玉串奉奠(たまぐしほうてん) ※2
  11.撤饌(てっせん)
  12.昇神(しょうしん)
  13.退下(たいげ)


  ※1 地鎮の儀については、鍬入の儀とも呼ばれ、神官から施主様が鍬を受け、神壇の前に用意されている盛り砂を三度掘るしぐさをする。

 
【 地鎮祭 】

式場設営

地鎮祭ポジション
※2 玉串奉奠については、玉串(さかきの枝に神垂(しで)を付けたもの)をお施主様、社員順次神壇にささげる。作法については次の通り。
    1. 神官から葉先が左手、元が右手になるように渡されるので、そのまま前に進み、一礼する。
    2. 玉串の葉先を前方に向けてから、先を右にまわしながら元を神前に向ける形にして、玉串案(台)の上へ供え、一歩さがって二礼、二拍手、一礼の形で礼拝する。
  . 3. 最後に神官や参列者に軽く一礼し自席へ戻る。

[5] 直会(なおらい=宴)
    儀式が終わった後、御神酒で神官を中心に、皆で乾杯をする。


 
  神式の他にも、仏式、御祈祷者によるもの。また、宗派、流儀による差異が有るので、施主様、御祈祷者、社員三者において必ず打ち合わせをする必要がある。

  既設建物、井戸などある場合においても、三者打合せをし、生抜きの御祈祷なども必要に応じて行う。解体の方法、埋め立ての方法についての意見も取り入れ、施工にあたる。
 
その他の地鎮祭