建築施工マニュアル


4.施工計画
下のリストボックスから項目を選択すると、 各項目へジャンプすることができます。
写真をクリックすると大きい写真を表示できます。
  [1] 現場調査(確認)
    契約前の現地調査報告書を基に、現地を確認する。

  [2] 境界杭の確認(有・無・倒れ・ねじれ・損傷)
    杭の無い場合は、お施主様・営業担当に報告し、杭に接する隣地所有者と協議の上、立会にて決定する。官地とも接する場合には、その管理者に立会申請し、立会にて決定する。

    杭の倒れ、ねじれ、損傷している場合も、杭の無い場合と同様に対処する。

    立会に際しては事前に、登記簿謄本、公図、測量図などの資料から検討し、推測境界ポイントを作図しておく。

    立会にて境界ポイントが決定し、杭の埋設完了後には、速やかに立会記録(立会場所、日時、立会者、位置、完了写真)を作成し、当事者に提出し、署名・捺印をして双方保管する。

    当事者同士で決定できない場合は、公的第三者に依頼することとなるが、費用負担の問題が発生することと、かなりの日数が掛かることとなる。

    境界確定した事により確認申請などに記載した内容と差異が出た場合は、設計担当者に報告し、諸申請の内容訂正を依頼する。


  [3] 敷地の確認
    建設予定地にある植栽・耕作物・道具・物置・石・資材などを確認する。敷地内には、お施主様の所有物以外の物も存在する可能性があるので、チェックし、後日所有者と処理方法を打ち合わせする。

    契約前の現況図と比較し、大きな違いがないかどうか確認する。


  [4] 周辺の確認
   

道路、舗装、側溝、側溝蓋、 道路標識など、公共物の現況確認をし、破損している物なども含め写真に納める。

   

公共建物(公園・公民館・集会所・共同ごみ集積場・保育園・学校など)の確認をし、利用時間などを確認する。

   

道路の通行規制(一方通行方向・車両規制など)の確認。

   

隣地の耕作物、植栽の位置を確認し、越境している部分については、所有者と処理の方法を打合せする。

   

交通量、通行量の把握。

 
現地確認

境界杭

【 公 図 】

着前公共物確認

着前公共物確認

  [1] 参加者
    建築、営業、仲介、各部管理者、担当者、事業所長、その他設計事務所など、必要と思われる関係者により会議を行う。

  [2] 使用書類
    契約物件着工進捗管理表を使用し、諸申請業務、融資予定などの確認をする。

  [3] その他
    近隣の情報、お施主様の要望事項、約束事項、注意事項などの確認をする。


 
着工準備会議
  現地確認の内容、契約工期などをふまえ、ネットワークT.B.行動表を使用し、工程表を作成する。


 
  [1] 工事発注
    工事発注は、いかなる場合においても着前とし、規定に基づき決裁を得なければならない。

  [2] 設計図書の確認
    契約書の設計図書を確認チェックすると共に、工事内訳書の内容も同時に、確認チェックする。又、設計図書と、工事費内訳書の内容のくい違い、不明確な部分がある場合は、建築管理者及び関連部所と協議し、明確にしておく。

  [3] 見積書の徴収
    各工種それぞれ規程に基づき複数の業者に、関連図面と当社専用見積書を渡し、期限付きで見積り徴収をする。
    作業内容の打合せ、責任範囲の打合せなど、必ず実施する。

  [4] 発注価格のチェック
    徴収した見積書の項目、数量、責任範囲を当社基準と比較チェックする。
    単価については、当社の設定する基準単価以下にする様、値合せ折衝する。

  [5] 発注工事台帳
    発注価格の値合せチェック終了後、規定に基づき、発注工事台帳を作成、必ず着前に決裁を受ける

 
専用見積書