建築施工マニュアル


3.床
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  [1] 品質
    ALCパネルは、JIS A5416の規格に合格するものとする。

  [2] 製造メーカー
    使用メーカーは、クリオン(H12.7.1に日本イトン工業、小野田ALC、日本シポレックス工業が合併)、旭化成又は、同など品以上とする。

  [3] 使用材の厚さ
    一般に厚み100mmのパネルを使用する。
  
 
床(屋根)パネルの加工限界

 
 
100ALC 床版

  外壁の項に順ずる。


 
 
 
床(屋根)パネルの加工限界

パネル長さ切断・斜め切断・幅切断は、パネルの所定強度を損なうおそれがありますので、原則としてできません

幅600mmのパネルに限り、片側1箇所のみ、下図の範囲内で切込みできます
切込み部には、L-50×50×6以上の支持材を取付ける必要があります



幅600mmのパネルに限り、長辺中心部にのみ、下図の範囲内で切込みができます
図に示したより大きな切込みは、主筋切断のおそれがありますので、支持金物を井桁に入れるなど、特別の配慮が必要となります
短辺への切込みはできません



設備関係などの穴あけは、パネル内鉄筋を切断あるいは露出させない範囲で行ってください
穴あけは3ヵ所以下とし、大きさは下図の範囲内とします
パネル両端から /4の範囲は穴あけを避けてください
穴と穴の間隔は50mm以上とします



  長辺方向a+b+c=150mm以下
  短辺方向A+B+C=150mm以下
  かつ、a、b、c、A、B、Cそれぞれ120mm以下


パネルの溝掘りは絶対に避けてください
設備配管は天井内で処理するように計画してください

 ()あらかじめ切断を考慮して設計されたパネルについては適用しません。


  外壁の項に順ずる。


 
  外壁の項に順ずる。


 
  [1] 工法
 
 
敷設筋構法
一般部/A(小梁)


一般部/B部(大梁)


周辺部/C部(スラブプレート仕様)


周辺部/D部(スラブプレート仕様)


柱まわり/E部


柱まわり/E部




  [2] 構法の特徴
    パネル長辺相互の目地溝部に取付け金物を介して鉄筋を敷設し、この溝部にモルタルを充てんすることにより躯体に取付ける構法、敷設筋構法にて施工する。

  [3] パネルのかかり寸法
    屋根および床パネルのかかり寸法は、主要支点間距離の1/75以上、かつ4cm以 上とする。

  [4] 目地鉄筋の寸法
    長辺目地には、原則として、長さ1,000mmの目地鉄筋をスラブプレートの穴に通 し両側に500mmずつとなるようにし、かつ目地溝部の中央に位置するようにする。

  [5] クリアランス
    パネル短辺相互の接合部には、20mmの間隔を設ける。

  [6] 目地部モルタル充填
    目地部は、必要に応じて適度の水湿しを行なった後、モルタルを充填する。 充填モルタルは、パネル上面より数mm程度盛り上がるように充てんし、水引き具合を見計らい、定規でパネル上面にそろえ、削り取る。