建築施工マニュアル


1.給水
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  管轄水道局により給水方法などが異なる為、事前に十分な調査を行う。
  配管材料は、耐食性、強度、耐久性を考慮して適切な材料を選ぶ。
  材料の保管は、管が土で汚れる事がない様にコンクリート部の上などに場所を設ける。
  給水管は、施工時に管内に異物が入らない様十分に注意する。
  給水管は、規定の配管材を用いて施工を行う。
  設備工事は、他業種との関連が多い為、工程計画には十分注意する。
  給水申し込みは、確認申請受理後、速やかに行ない、着工前に引込みを完了させる。
  使用する道具は、用途に準じ取扱いには十分注意する。
  PS内は、スペースに限りがある為PS内の配管計画は十分に検討する。
  給水の立ち上げ位置は、内部造作の納まりを十分検討し、位置を決定する。


 
  [1] 給水管材
    給水管は、HIVP、VLP、ステンレス鋼管などを使用する。
また住戸内にはサヤ管工法、ヘッダー工法などを用いても良い。
JWWA規格品とする。

  [2] 保温材
    保温材は、PS内と外部受水槽周りには、グラスウール保温材を使用する。
室内(天井、1階土間上配管)、給湯器接続部には、ポリスチレンフォーム保温材を使用する。JIS規格品とする。


 
HIVP

【ポリスチレンフォーム保温材】

  [1] 水道直結方式…… 水道本管の供給水圧によって建築物の必要箇所に給水する方式。(通常アパート、地域によりマンション可)
  [2] 加圧ポンプ方式 受水槽の水をポンプで各所の水栓にに加圧送水する方式。(通常マンション)
  [3] 増圧直結給水方式 水道本管より受水槽を介さずに増圧ポンプで給水する方式。


 
  [1] 吊り金具
    配管の天井吊り金具は、インサートを所定の間隔で打ち、それに固定する。インサートの間隔は、鋼管では呼び径20A以下で、1.8m以内、塩化ビニル管では、呼び径16A以下で、0.75m以内とする。

  [2] 支持固定
    配管の支持固定は、なるべく継手曲がり部の近くで行う。
    床上転がし配管は、サドルバンドを使いコンクリートに固定する。

  [3] 作業中断
    配管作業を途中で中断する時は、端部にキャップなどして異物が入らない様にする。

  [4] 圧力試験
    内部配管完了後は圧力試験を行ない、配管に欠陥が無い事を確認する。

  [5] 埋設深さ
    給水管の地中埋設深さは、土かぶり300mm以上、車の通る部分では750mm以上とする。

  [6] 立て配管
    内部立て配管は、間仕切り壁下地に補強材などを使い、ぐらつかない様にしっかりと固定する。又、衛生器具取り付け下地は、大工内部造作中に施工を完了しておく。

  [7] メーターボックス
    メーターボックスは、申請時取り付け位置及び、仕上がりレベルを確認し、外部土間コンクリート打ちに先立ちモルタルで固定する。

  [8] 受水槽の設置寸法
   

受水槽の周囲は、濁水の点検及び清掃の為、周囲と床または地面に600mm以上、上部は、1,000mm以上のスペースを確保する。

  [9] 外壁貫通部
    外壁貫通部は、配管後直ちにコーキング処理し、界床及び布基礎貫通部は、モルタル処理とする。

 
吊り金具

サドルバンド