建築施工マニュアル


3.排水
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  通気は、通常、伸頂通気のみでまかなう。必要に応じて(4階建て以上)ループ通気を併用して用いる。
  排水管は、必要な勾配を確保し、規定の配管材を用いて施工を行う。
  JIS規格品を使用する。
  ますは用途に応じて必要位置に設置する。
  材料の保管は管が土で汚れる事がない様にコンクリート部の上などに場所を設ける。
  管内には、施工時に管内に異物が入らない様十分に注意する。
  設備工事は、他業種とに関連が多い為、PS内の配管計画は十分に検討する。
  PS内は、スペースに限りがある為PS内の配管計画は十分に検討する。
  排水の立ち上げ位置は内部造作の納まりを十分検討し、位置を決定する。


 
排水管
  [1] 配水管材
    内部配管の汚水・雑排水ではアパートVP、VU管、マンション耐火2層管(トミジ管)、雨水では、VU管を使用する。外部配管には、VU管を使用する。JIS規格品とする。

 


VU

耐火2層管


耐火二層管継手
  [2] 使用管径
 
 
使用管径
 
  [3] インバートます
    ますは通常汚水・雑排水では、底部に排水誘導用の溝がついたインバートますを使用する。 雨水では、ためますを使用する。


 
  [1] 水平間隔
    給水管と配水管を両配管の水平間隔は、500mm以上とし、かつ給水管は排水管の上方に埋設する。

  [2] 2重トラップ防水
    通常器具トラップを使用している為、トラップますは設けない。(2重トラップを避ける)

  [3] 泥だめ
    ためますには、深さ150mm以上の泥だめを設ける。

  [4] 埋設深さ
    配管の埋設深さは、敷地内200mm以上で、凍結深さ以下とする。

  [5] 他の管との接続禁止
    雨水配管は、一般雑排水管と兼用したり、接続させてはならない。

  [6] 吊り金具
    配管の天井吊り金具は、インサートを所定の間隔で打ちそれに固定する。インサートの間隔は、呼び径20~40Aで1m以内、50Aで1.2m以内、65~125Aで1.5m以内とする。

  [7] 支持・固定
    配管の支持固定はなるべく継手曲がり部の近くで行う。
    床上転がし配管は、フロアバンドを使用し、しっかり固定する。また固定後、勾配レベルを確認する。

  [8] 貫通部
    壁、床などすべての貫通部は配管後直ちにモルタル処理する。

  [9] 笠上ジョイントの設置
    外部雨水ますのかさ上げジョイント部は、コーキング処理とする。

  [10] 排水管の最小勾配
   
排水管の最小勾配


  [11] ドルゴ通気の設置
    伸頂通気管として、PS内立て排水管を使い、立て管上部にドルゴ通気を設置する。

  [12] 完了確認
    排水配管完了後は、実際に水を流し流れを確認する。
 

吊り金具


2重トラップ防止


ドルゴ通気弁