建築施工マニュアル


3.地盤改良
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  [1] 地盤改良の目的
    地盤改良は、支持地盤の地耐力を増大させたり、地盤沈下を抑制することなどを目的として、土の性質を改良することである。
  [2] 注意事項
    地盤改良工事は、目に見えない地中での土を扱うことが多く、又、敷地ごとの状況が多種多様を極めるという点で、工法の選択や運用に関しては十分な検討が必要である。


 
  [1] 材料選定
    締固め工法に使用する砂または砂利、鉱さいなどは、特記による。
特記のない場合は、締固め効果の良いものを選定し、監理者の承認を受けること。
  [2] 固化材選定
    固化工法に使用する固化材は、特記による。
特記のない場合は、地盤条件に適したものを選定し、監理者の承認を受けること。


 
  [1] 地盤改良工事の工法の種類と特徴(図1・2・3参照)
    (a) 締固め工法 ……… 砂質の土質に用いる。機械的な力で圧密し、密度の大きい安定地盤をつくる工法。(バイブロフローテーション工法・砂圧入工法など)

 
 
締固め工法 バイブロフローテーション

締固め工法砂圧工法(1)

締固め工法砂圧工法(2)


    (b) 強制圧密工法 …… 粘性土に適用する。土中に砂の杭(柱)をつくり、強制的に土を圧密し、間隙水を排除することで地盤の支持力を増大させる工法。(サンドドレーン工法・ペーパードレーン・生石灰杭工法など)

 
 
強制圧密工法 打込み式サンドドレーン工法

強制圧密工法 ウォータジェット式サンドドレーン工法

強制圧密工法 ペーパードレン工法


    (c) 置換工法 ………… 軟弱地盤の土を良質な土やコンクリートで置き換える工法。

 
置換工法


    (d) 固結工法 ………… 薬剤やセメントなどを地盤内に注入し、支持力の増加をはかる工法(載荷工法など)。

 
 
固結工法

盛土とウエルポイントとの併用工法   大気圧載荷工法


  [2] 地耐力の現場的判定方法
 
 
地耐力の現場的判定方法