建築施工マニュアル


1.左官工事
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  荷揚げ用のウインチ、練り混ぜ用のミキサーは危険を伴うので取扱いには十分注意する。
  材料の砂は、各作業者の邪魔にならない様に考慮し位置を決める。
  保管については土と混ざらない様に、下にシートを敷き込む。
  雨で流れない様、風で舞わない様シートで覆うなど養生する。
  材料のセメントは湿気に弱く、梱包状態のままであっても硬化してしまう為、できる限り使用する分現場に搬入する。
  保管については通風を考慮し、直接地面に置かずバン木などを下に敷く。
  雨が掛からないようシートで覆うなど養生する。
  木工事完了後、砂、モルタルを屋内に持ち込まないよう持ち運びに注意する。
  施工中に飛散したモルタル、こぼれたモルタルは、硬化する前に洗い落とし、硬化してしまったものは、ケレン、ワイヤーブラシ、サンダーなどで削り取る。


 
荷揚げ用のウインチ
  品質
  [1] セメントは作業性が良く収縮が少ないもので、JIS規格品とする。
  [2] 砂は川砂で、土、粘土、ゴミなど混ざりのないものとする。


 
  下地処理………… 凹凸のある所は、埋める又は、ハツリとる。
      付着物、ほこりを除去するため十分清掃する。水洗いが可能な場所であれば水洗いする。
      接着剤を使用する場合は、メーカーの施工要領事項に従い、可使時間・使用箇所に気をつける。

  調合……………… 各層のモルタルの調合は、下に塗るものほど富調合(砂に対してセメントの割合が、より多い調合)にし、強度を大きくする。

    
セメントと砂の比率


  下塗り …………… 下地面なりに7mm程度の均一な厚さで塗り、不陸があればむら直しをする。
      むら直しは相当に塗り厚の大きな所もできるが、一度に厚く付けない様にする。
      次の塗り層の為、金ぐしで荒らし目を付ける。
      下塗りの放置期間は、乾燥収縮・下地の挙動によるひび割れを生じさせる為できる限り取る様にする。

  中塗り …………… 金ぐしで浮いた砂をブラシで除去し、十分に水湿しを行う。
      上塗りが容易に仕上げられる様に精度良く塗る。

  上塗り …………… 金ごて仕上げは水引の具合を見計らい、こてむらが出ない様に押さえる。

  セルフレべリング… 材料のもつ流動性を利用して、重力により自然流動させ、床板に平滑な床面 を形成させる床下地工法。
      材料はセメント系とプラスター系があり、それぞれ特性が異なるのでメーカー の施工要領事項に従い施工する。

 
  サッシ廻り
モルタル充填 ……


溶接用サッシ取付け完了後、廻りの隙間に屋内側からモルタルを詰める。

  防水下地用
勾配モルタル ……


ドレンに雨水が集水し易い様に勾配をとる。


サッシトロ詰

 
 
施工場所と仕上げ