建築施工マニュアル


1.エクステリア
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  建物の外構工事におけるエクステリアは計画によって建築物のイメージをより良いものする上で重要な計画であり、年々建築物が高級化する中で、エクステリアのレベルアップも当然必要では有りますが、建築物、植栽、エクステリア、舗装などの外構工事が一体となった環境の高級化を目指すべく、建築技術部員はエクステリア計画を立案し正しい施工する事が重要である。
 
アーチ


  エクステリアに使用する製品は大きく分けて、2種類の製品があり取り扱い注意事項を知っておく必要がある。

    アルミ製品 …… アルミはスチールなどと比較すると、錆にも強く、維持費の掛からない製品であるが、汚れなど(鉄などの金属粉、亜硫酸ガスなど車の排ガスに含まれる物質、海塩)が付着したまま長時間放置すると腐食の原因になる為、注意が必要である。

    ステンレス製品 …… ステンレス製品は耐蝕性に優れた金属であり、さまざまな製品の材料として広く普及している。一般的には錆びないイメージが強いが、使用条件や環境などによっては、汚れ、付着物による"もらい錆び"になる場合もある為、アルミ製品と同様に汚れなどの付着に注意する必要である。


 
  [1] フェンス フェンスは隣地などの境界を明確にし、敷地全体をまとめる役割がある。
  [2] 自転車置場 自転車置場は屋根付の駐輪スペースを指し、サイクルポートとも呼び、ある程度のスペースを確保し、大人用自転車のほか、ミニバイク、子供用自転車など様々な使い方に対応出来る製品が多数ある。
  [3] 庭園灯 庭園灯は光の確保と同じに、光を使用することにより、夜間の庭園、建物、外構全体を演出する役割があり、この演出が高級感へとつながる。
  [4] アーチ アプローチ部分にアーチを設ける事により、敷地の出入口部分を明確にし、アプローチ全体をまとまった高級感の有るものにする役割がある。
  [5] 屋外ベンチ 緑のある庭園、ひと時くつろげるベンチなど、エクステリアの整備と充実は、もはや入居者を引きつける、魅力ある物件づくりのための必要条件です。

フェンス

自転車置場
 
庭園灯
【 アーチ 】
【 屋外ベンチ 】


  [1] 施工の注意事項
      原則は塩分を含む砂を使用しない。やむを得ず海砂を使用する場合は、洗浄を十分に行ない塩分が国土交通省基準値(0.04%)以下になった砂を使用すること。また市販の塩分を含まないプレミックスモルタルは、異常腐食防止に有効である。
      モルタル・コンクリート抽出液などが製品に付着しないように養生を行ってから施工する事。
      柱などの基礎部の埋め込み深さは製品に添付された取扱説明書に従い、所定の埋め込み深さを確保すること。但し、堅牢な地盤や軟弱な地盤の場合は基礎部のコンクリート体積に十分な検討が必要で、場合によっては設計者・製造元などに相談するなど配慮が必要。
      モルタルがアルミ製品に付着したらモルタルが硬化する前に除去する。
      寒冷地においてはフェンスなどの施工の際に柱設置時は柱を先に設置した後に、モルタルを充填する事、モルタルを先に充填してしまうと柱内部に水がたまり、凍結破損の原因になる。

  [2] 組立時の注意事項
      組立の際は製品に添付された取扱説明書にしたがって組み立てる事。
      ボルト・ビスなどは規定本数を確実に締めつける事。
      アルミ製品に異種金属が接触しないようにし、接触する際には絶縁処理を施す事。