建築施工マニュアル


安全衛生管理
災害予防と災害処置
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健康管理
健康な者でなければ安全作業は出来ません。日常生活から健康に留意し、健康な状態で作業にあたりましょう。
規則正しい生活 健康診断 食生活
労働者を常時使用する場合、医師による定期健康診断を実施する。
【1】 常傭労働者を雇入れた時
【2】 定期健康診断
  (1)1年以内ごと 1回以上(常傭)
  (2)有害業務(有害業務及13条1項の業務)については、配置転換の時及び6ヵ月以内ごとに行う
【3】 前2項の診断の結果、結核の発病のおそれがあると診断されたあと6ヵ月後結核検診を受けること
【4】 健康保持するため、労働衛生指導医の意見に基づき、臨時健康診断を行う
【5】 健康診断の結果、就労場所の変更、労働時間の短縮、その他適切な措置を取る

作業場常備品
作業場には以下の備品を備えます。
安全防具・ヘルメット 安全防具・安全帯 KY活動ボード
▲安全防具・ヘルメット ▲安全防具・安全帯 ▲KY活動ボード
救急医薬品 安全標識:安全十則  
▲救急医薬品 ▲安全標識:安全十則
(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
 

正しい服装
決められた保護具は、必ず身に付ける。
安全帯を着けること
作業中は袖口は締めること
 
ズボンの裾を靴の中へ入れる
保護帽は必ずかぶること(アゴひもを締める)
 
有資格者の証を携行する引火物を入れない
清潔な服装
決められた靴を履くこと
服装の乱れは災害の原因になる

保護帽の着装

【1】 帽体には内装取付以外の穴は開けられない
【2】 アゴひもはゴムや革は使えない
【3】 環ひもは調整禁止
【4】 リベットなどの突出物は帽体の外面から6mm以下
【5】 国家検定品で作業状況に合ったものを使用すること
(耐電、飛来落下、墜落)

※注意事項
保護帽を着装してない作業者は、労災保険の適用が不可能です。

保護帽の着装

火災予防
建築物、その他危険物、油などを取扱う場所及び喫煙所、その他火気を使用する場所には、消火器などの消火設備をすること
喫煙場所
【1】


火災を生ずる危険のある設備と建築物その他可燃性物体の間には防火のため間隔又は遮熱材を設けること。
【2】 喫煙所など火気を使用する所を指定すること、くわえたばこは厳禁のこと。
【3】

灰捨場は延焼の危険のない位置に設ける。
【4】

火災又は爆発のおそれある場所は火気厳禁などの表示をする。又特に危険な場所には必要でない者の立入を禁止する。
火気厳禁などの表示

災害発生時の処置
1.軽傷災害発生時の処置
◆現場での対応事項
(1) 救急薬品で処置した場合は負傷日時、部位、原因現認者をメモして置く。
(2) 医師の手当を受けさせる必要がある場合は「療養補償給付たる療養の給付請求書(様式第5号)」を作成して労災指定病院で受診させる。
(3) 休業を要する場合は医師の診断書が必要。
(4) 出血多量で早急に処置を要するものについては後で手続きする旨を申し出て手当を急ぐ(この場合、責任者又は事務担当者が同行すること)。

◆ケガ人の応急処置
傷 出血
擦り傷や切り傷は、患部を良く洗い消毒する。
止血については患部を直接圧迫する。止血されない場合は病院へ急送する。
捻挫 骨折
捻挫は、安静にして、患部を濡れタオルで巻いてその上から氷嚢などで冷やす。
骨折は、負傷者の楽な体位を取り、全身及び骨折部を安静に保つ。

2.重傷災害発生時の処置
◆現場での対応事項
現場確認各責任者は現場を確認。原因調査などについて打合せを行ない、最も早い手段で次の内容を上部事務所(元請会社の安全管理責任者)に報告する。
(1) 被災者所属氏名年令
(2) 発生年月日時刻
(3) 傷害の部位と程度及び発生状況(要点をしぼって)
(4) ケガに対する客先の意向と災害処理及び作業応援者の必要の有無

◆ケガ人の応急処置
救急車を呼ぶ 意識確認
(1) 救急車を呼びます。
事務所に連絡と同時に病院に急報し、医師に待機してもらう。
医師以外のものが死亡ではないかと判断して、被災害者を現場に放置することなく躊躇(ちゅうちょ)せず救出して病院へ急送する。

(2) 意識があるか確認します。
傷病者の片側、肩のあたりに位置して、膝をつく。「だいじょうぶですか」などと声をかけ、肩を数回たたく。
  ※注意事項 絶対に体をゆすらない。
意識がある場合 意識がない場合
(3) 意識がある場合は、以下の処置を行ないます。
本人の一番楽な姿勢を取らせます。
ケガがあれば応急処置を行ないます。
寒い場合は、バスタオルや毛布などで保温します。
(4) 意識がない場合、又は鈍い場合は、気道確保を行ないます。
ベルトなどの衣類はゆるめ、口の中に異物などがあれば取り出します。
横向きの体位にします。胃の内容物が逆流しても、ひとりでに口の外へ流れ出やすくなります(回復体位)。


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