同一需給圏（ドウイツジュキュウケン）

「同一需給圏」とは、不動産鑑定評価書においての地域であるところの「近隣地域」、「類似地域」に続く地域のことで、対象となる不動産とは代替関係があり、価値の面では影響を受け合う他の不動産が存在する圏域を指す。これらは、たとえ隣接していなかったとしても、地域的要因において類似性があるということに基づくものである。「同一需給圏」の判定には、土地の区分・種類により、留意すべき点が様々。例えば、住宅地の「同一需給圏」としては、都心への通勤が可能である地域の範囲で一致しやすい傾向があるものの、地域の評判・品位などで選択されるかどうかが左右される場合は、「同一需給圏」の地域的範囲に影響を与えかねないことがある。