違反建築（イハンケンチク）

「違反建築」とは、法律に反して建築した物のこと。違反建築と言っても、様々な法令が存在する以上、それだけでは何に抵触しているかははっきりしない。具体的には、建蔽率や容積率の制度違反、接道義務違反、違法な増改築、用途変更などが挙げられる。また、既存不適格建築物と呼ばれる物もあり、もともと適法だったが法改正により適法ではなくなった物を指すため、違法建築とは異なる。良くあるのが、高度地区における高さ制限。どちらも再建築しようと思ったときに同じような建物を建てることができないが、違反建築の場合は住宅ローンが利用できない可能性が出てくる。これは、法に照らし合わせ、適格ではない物を担保とすることができないため。売却するときにも、大幅に価値が下がることが多い。