親方（オヤカタ）

「親方」とは、責任者であり、後進を育てる教育者のこと。様々な責任を負う立場にある。技術と言う物は、常に継承を考えていかなければならない。特に現場における技術は、理論的に体系ができ上がっていたとしても、それを実践できるかどうかは、経験が重要になってくる。そこで、親方は弟子を育てていくことになるが、教育者と違う点として、同じ仕事をしながら育てていくと言うこと。大工の場合には、親方にあたるのが棟梁であり、顧客との折衝なども行なう。若衆と呼ばれるのも、大工の名残と言える。ひとり親方なども存在し、弟子がいるかどうかよりも、責任者としての名称が浸透しており、会社組織になっていると社員は若衆と呼ばれることも多い。