明り障子（アカリジョウシ）

「明り障子」とは、明りを取り入れることができる障子のこと。平安時代後期から使われている障子とされている。格子状に木枠を作り、そこに障子紙を貼った建具の一種で、和室の窓際に使われる。本来、ふすまを含め間仕切りや目隠し全般のことを広く「障子」と呼んでいたことから、他の物と区別するために明りを採ることができる障子を「明り障子」とした。
明りを採ることができるよう障子紙を片面だけ貼るという構造が特徴で、明りが寒気を遮断する効果も持っていることから断熱にも一定の効果がある。下部に腰板が付いている物は「腰付き障子」と呼ばれ、全面が格子組みされている「水腰障子」と区別している。他に、一部だけ可動式になっている「猫間障子」や、ガラスがはめられている「雪見障子」なども。