躍る（オドル）

「躍る」とは、部材や道具が不安定になること。固定が不十分でぐらついたり、位置が定まらなかったりすることを意味する。このような事態を防ぐため、建物の構造設計は大きく「構造計画」と「構造計算」に分けて作業される。最初に依頼者からの要求条件に応える構造のシステムや、材料・工法について調査し、検討して意匠や設備との調整。これらの調整が完了すると、建物を構成している部材が壊れることはないか、各部材はしっかりと結合されているかどうか、構造システムが組み上がった際に、求められる性能を満たしているかなどを、法律で定められた手順にしたがって計算し確認される。この手順と結果を表した「計算書」が作成され、これらは建物の性能を示す大切な情報となる。