許容電流（キョヨウデンリュウ）

「許容電流」とは、安全な状態でコード類に電気を流すことができる、最大量の電流のこと。コード類には、断面積に応じた許容電流が指定されており、配線用遮断器などでこれを保護。許容電流には、連続して流すことのできる常時許容電流と、短絡電流など短い時間のみ流すことができる短時間許容電流がある。単に許容電流といった場合は前者を指すが、次の条件によって変化する。1.絶縁体の種類　(絶縁被覆の許容温度が絶縁体によって異なるため)。2.電線の布設方法　(布設方法により、熱拡散のし易さが異なるため)。3.周囲温度　(周囲温度が低いと、絶縁被覆の許容温度に達するまでの電流が多くなる)。これらの他に電線サイズによっても許容電流が異なる。