瞬間接着剤（シュンカンセッチャクザイ）

「瞬間接着剤」とは、接着させる材料の表面や大気中の水分と反応し、使用後数秒といった短い時間で硬化する接着剤のことで、正式名を「シアノアクリレート系接着剤」と言う。主成分のモノマーが被着剤表面の水分と反応して、急速に硬化してポリマーとなり、被着剤同士を強力に接着する。瞬間接着剤の強度は、力を加えると接着部分ではなく、材料そのものが壊れてしまう材料破壊が見られるほど強力である。瞬間接着剤は、短時間で強度の接着が可能となるだけでなく、硬化物の透明性や一液無溶剤であるなどの特徴を持つ。しかし、接着時にはみだした部分が、白い粉を吹いたような白化現象を起こすことがあるので、防ぐためには塗布装置の使用が必要となる。