ウール

「ウール」とは、主に羊の毛のこと。広義でとらえるとアルパカやアンゴラ、ラクダなどもウールと呼ぶことがある。羊毛で織った織物も糸もウールと呼ばれている。羊の歴史は古く、人類の歴史と密接な関係があり、古くから羊飼いという職業があった。保湿性と保温性が高くセーターなどに使われることが多い。しわにもなりにくく、他の繊維に比べると難燃性があると言える。抗菌も消臭機能、空気清浄作用も持っていることから、様々な物に使われてきた。ただし、洗うとウールの油分が奪われることもあり縮みやすい。害虫の被害を受けやすいうえに、アルカリには弱く、日光を当てると黄変してしまう。そういう特性から考えても、保管は十分に注意する必要がある。