小穴（コアナ）

「小穴」とは、鏡板などの薄い板をはめ込むために、枠や框（かまち）などに施される細い溝のこと。家具の裏板なども小穴にはめ込むことが多く、蟻型になっていない直角の溝を小穴と呼ぶ。溝の片方が止まりになっていても、突き切っていてもどちらの場合でも小穴と呼ばれる。小穴を加工することを小穴を突く、小穴決りと言う。小穴を突くのには、機械じゃくりかんなを使用する場合が多い。機械じゃくりかんなは、溝を加工するのに使う溝かんなのうち、荒突きかんなと、わき取りかんなを組み合わせた機構の物だ。荒突きかんなは溝を突く物で、わき取りかんなは側面を仕上げる。現在では、電動カッターの刃を替えて加工することが多くなっている。