シェル構造（シェルコウゾウ）

「シェル構造」とは、貝殻のような曲面を持った建築構造のこと。曲面状の薄い板を用いており、球体や局面が持っている外圧に対する力を逃す構造を利用している。荷重は全般に分散できるため、軽くても強い構造物を作り上げることが可能。均等に力を受けるのであれば、円形になることがもっとも効率的であり、丈夫な構造にできる。そこで、シェル構造は、軽くて丈夫なため、少ない柱しかなくても大スパンでも架構が可能となる特徴を持つ。大スパンにできることからも、材料も節約できる。基本的に鉄筋コンクリートで作られることが多く、オーストラリアのオペラハウスはシェル構造としての代表作と言われている。