遮へい用コンクリート（シャヘイヨウコンクリート）

「遮へい用コンクリート」とは、X線やγ線の遮蔽に用いられる、鉄鉱石などを使用したコンクリートのこと。密度が高い物ほど放射線を遮蔽する能力が高いことから、より密度の高い重量コンクリートが遮蔽用コンクリートとして用いられる。ただし、重量骨材は高価なため、普通コンクリートを用いて壁厚を大きくすることを検討するほうが良い場合も。中性子線の遮蔽には粗骨材として蛇紋岩が用いられる。一般によく用いられるのはスランプ5〜10cm以下、水セメント比45〜55％のコンクリート。原子力発電所、アイソトープ貯蔵所、医療用照射室などから散逸する放射線を遮蔽する目的で使用される。放射線の漏洩を防ぐために打継面はできるだけ設けないようにする。