透湿抵抗（トウシツテイコウ）

「透湿抵抗」とは、材料内の湿気がどれほど移動しにくいのかを表している係数のこと。材料内を湿気が通過する量を表しているのが透湿係数であり、透湿抵抗の逆数として扱われている。単位は（m・s・Pa）／ngで表記。数値が小さくなれば、その分だけ湿気である水蒸気を通しやすいと言えることから、外壁に使った場合には、室内の結露が起きにくくなる。断熱層室内側の施工材料の透湿抵抗合計に対して、外気側に施工されている透湿抵抗で除したものを透湿抵抗比と呼ぶ。この値が大きいほど、室内側では湿気が通りにくく、外気側では湿気を吐き出すことになり、内部結露がしにくいということが分かる。ただし、断熱層が均一に構成されている壁しか対象にできない。