引張（ヒッパリ）

「引張」とは、部材を外側に引っ張って力を受けること。材を引き延ばすように働く力のことと言える。両側に力が働いてしまうようなときに、強度がなければ部材はちぎれてしまうことになる。様々なところでかかる力になるが、コンクリートは圧縮強度に対して1／10程度の引張強度しか持たない。引っ張り強度とは、供試体を引っ張ったときに掛けた荷重に対して、垂直断面積で割ったときに求めることができる。つまり、面積当たりの強度を出したということに。実際に鉄筋コンクリートにするということは、この引っ張り強度に耐えられるようにするということにもなってくる。これは、ただでさえ低い引張強度を鉄筋が補っているためだ。