壁量（ヘキリョウ）

「壁量」とは、建物が持つ耐震壁や構造耐力のこと。地震や風に抵抗するために必要な強度と言える。住宅設計においては、壁量計算が重要であり、十分な量を確保しているかどうかを判断していくことになる。方向ごとに計算し検討していくことが重要であり、各階で必要な量を確保することができているかどうかを判断しなければならない。壁の長さだけではなく、暑さや材質、連結方法によって係数が決められており、壁量を計算することができるようになっている。耐震改修を行なう場合にも、建築基準法や政令などをもとにして計算していく必要がある。経年劣化といったことも考慮していかなければならない。特に耐震設計が古い場合には、十分に注意が必要だ。