ペチカ

「ペチカ」とは、ロシアで使われている暖房方式のこと。レンガで中空な壁を作る放射暖房方式。オーブンとしても活用されてきた。小型で一般的な暖炉を意味することも多い。レンガから出る輻射熱も大きな要素で、自然と空気を暖めることができるうえ、長時間の暖房にも適す。東ヨーロッパが起源であると考えられており、紀元前3000年前には作られていたと考えられている。この時代の物は、粘土製の炉であり、現在のペチカと少々異なる。ロシア式のペチカは南部からどんどんと広がっていき、西にも広がっていったが、実際には煙突も装備しない簡易的な物がほとんどであった。煙突が作られるようになったのは、まだ歴史が浅く、19世紀末のことだ。