原状回復工事（ゲンジョウカイフクコウジ）

原状回復工事とは、入居者様の退去時に部屋を原状回復（入居前の状態に戻す）するために行う補修工事のこと。賃貸借契約の内容に退去時の原状回復について取り決めがある場合には、原則として借主負担にて補修工事を行う。契約自由の原則により、双方が合意して行われるものであれば妥当性があると解される。
しかし、原状回復に関する解釈の相違から何かとトラブルが生じやすかったため、妥当と考えられる一般的な基準を国土交通省がガイドラインとして1998年（平成10年）3月に取りまとめている。ただし、同ガイドラインは、民間賃貸住宅を想定していることと、賃貸契約締結時に参考にするべきものであるという注釈がある。また、2004年（平成16年）2月及び2011年（平成23年）8月に判例を含め改正が行われた。