割増家賃（ワリマシヤチン）

割増家賃とは、公営住宅に入居する者の入居年数に応じて適用される、割り増しされた家賃のこと。入居当初は安い家賃で設定され、所得が上がるにしたがって段階的に家賃が上がる傾斜家賃制度と似ているが、割増家賃は、3年以上入居していることが前提だ。入居当初よりも所得が上がり、それが法令の定めている基準値よりも上回った場合に適用されるもので、基準値を上回った分を割り増しして徴収される家賃である。通常は、収入超過者は入居している住宅の明け渡しをするよう努めなければならないのだが、明け渡さない場合には第1種公営住宅は0.4倍、第2種公営住宅は0.8倍に相当する金額以下を割増家賃として超過分を徴収される。