減損会計（ゲンソンカイケイ）

「減損会計」とは、資産の収益が低下し、それに伴い投資額の回収の見込みが立たなくなった場合に、その資産の帳簿価額にこの収益や価額の減少、もしくは下落を記録する手続きのことで、減損処理とも呼ばれる。広く、一般的に「減損会計」はあらゆる資産の会計において適応できる考え方であるが、実際上は有形固定資産を指す言葉として用いられることが多い。この「減損会計」という処理はアメリカにおいて広く普及しており、頻繁に行なわれるため会計上で問題やトラブルのもとになっていた。反対に日本ではかつてはあまり行なわれておらず、そのことで含み損を抱える問題から、2006年（平成18年）3月期より、要件を満たした場合には「減損会計」が強制適用され、実態に即した会計を求められるようになっている。