アール・ヌーボー

「アール・ヌーボー」とは、1890年頃から1910年頃までにヨーロッパやアメリカで起こった自由で奔放な造形運動、及びそれによって生まれた建築、家具、装飾などの様式のこと。美術商のサミュエル・ビングが、1895年パリに開いた店 “Art Nouveau（新しい芸術）” に由来。「アール・ヌーボー」は、花や植物などの有機的なモチーフや曲線を多く取り入れており、従来の様式にとらわれない装飾性が特徴で、鉄やガラスといった当時の新素材も多く用いられている。建築や家具では、「ビィクトール・オルタ」、「アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ」、「エクトール・ギマール」などの作品が典型。また、スペインの「アントニ・ガウディ」にも共通性が見られる。