源泉徴収（ゲンセンチョウシュウ）

源泉徴収とは、給与や報酬などが支払われる際に、支払う側があらかじめ所得税などの税金を差し引いて、その差額を支払うこと。「源泉徴収票」と呼ばれる書類が発行され「このように源泉徴収を行なった」と通知される。源泉徴収が行なわれる支払いのうち、身近で代表的な物は企業などに勤める人が受け取っている給与になる。支払い主である企業は給与の総額から所得税などを源泉徴収し、残った差額を手取り給与として支払っている。他には、個人などが取引先の企業などから受け取っている報酬などがあり、プロスポーツ選手や芸能人などが受け取っている報酬をいう。基本的には法人が個人へ金銭を支払う場合には源泉徴収を行なう義務があり、また、個人事業主でも従業員がいて給与を支払っている場合には源泉徴収の義務がある。こうした義務のある人のことを特に「源泉徴収義務者」と呼ぶ。