申告納税制度（シンコクノウゼイセイド）

申告納税制度とは、税額の決定方法によって分類される税の種類のこと。納税者が自ら納税額を申告して納税する方法をいう。これに対する言葉としては、「賦課納税制度」がある。賦課納税制度は、国や地方公共団体が各人の納税額を計算し、通知して納税させる方法のこと。日本はかつて賦課課税方式だったが、1947年（昭和22年）に申告納税制度を導入。これは、納税者が税法を正しく理解し正しい申告と納税を行なうという、民主的な経済制度の一環として制定された。制度が浸透しきっていない導入当初は申告の怠慢が極めて多かったが、繰り返された制度改正と啓蒙活動により、申告納税制度が日本の税制を支える柱になった。