エンジェル税制（エンジェルゼイセイ）

エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するために制定された税制上の特例制度のこと。個人投資家がベンチャー企業に対して投資を行なった場合に税制上の優遇を受けられるもので、「エンジェル」とは個人投資家のことを指している。エンジェル税制の適用を受けたい企業は経済産業局へ申請し、ベンチャー企業として認められる必要がある。そうして認められたベンチャー企業へ投資する個人投資家は、投資、株式売却の2回で優遇措置を受けることが可能。この制度により、ベンチャー企業は投資の機会を多く得られ、個人投資家は税優遇を得られる。なお、エンジェル税制では譲渡による株式取得は対象にならず、金銭の支払いによって株式を取得した場合にのみ適用。また、持ち株割合で一定範囲の上位に属する場合は対象から外れる。