老齢者控除（ロウレイシャコウジョ）

老齢者控除とは、かつてあった所得税の税控除のひとつ。2005年（平成17年）に廃止されている。所得税の特例として、配偶者控除において「老人控除対象配偶者」が、扶養控除において「老人扶養親族」が規定されるようになり、一般の控除額よりも多くの控除額を受けられる。老人控除対象配偶者とは、控除対象配偶者のうち、その年の12月31日の年齢が70歳以上の人のことで、一般の控除対象配偶者の控除額が38万円であるのに対し、48万円が控除額に。扶養控除における老人扶養親族では、12月31日時点で70歳以上の扶養親族がいる場合に、同居老親（父母・祖父母）であれば58万円、それ以外では48万円の控除額が受けられる。なお、扶養控除における一般の控除対象扶養親族は38万円になる。