家族信託（カゾクシンタク）

自分が所有する財産を家族や親族に信託し、その財産を管理・運用してもらい、その財産から利益を受け取ったり、一定の条件を満たした人に財産を渡したりする制度。家族信託は、委託者（自分が財産を信託する人）、受託者（財産の管理・運用をする人）、受益者（財産から利益を受け取る人）の3者によって成り立つ。メリットとしては、①認知症などの判断能力の低下により経営不能となるリスクを予防することが可能、②相続税対策ができる、③事業承継がスムーズになる。一方、デメリットとしては、①信託契約の作成や運用に専門的な知識が必要になる、②信託契約の変更や解除が難しいことが挙げられる。