二重課税（ニジュウカゼイ）

二重課税とは、同一の納税者や同一の取引・報酬等に対し、同じ種類の税金が二重に課税されることを言う。
例としては、「海外に支店のある企業が、外国で得た収益に対し、その国と日本の両方から法人税が課税されるケース」などが挙げられる。
二重課税は税負担の公平性を損ない、経済活動を阻害する要因ともなるため、基本的には避けるべきであると考えられている。
なお、法解釈によって二重課税の認識は異なり、例えば、酒税やたばこ税、ガソリン税などは、課税された商品に対して消費税が課税されるため、二重課税との指摘もあるが、国税庁では、酒税等は事業者が納める税金で、消費税は消費者が納める税金であるため、二重課税には当たらないと説明している。
しかし、事業者が酒税等の納税額分、商品の価格を上げた場合、消費者は間接的に酒税等と消費税の両方を負担している格好になるため、実質的には二重課税であるという意見もある。