後払い（アトバライ）

「後払い」とは、商品やサービス購入の際に、先に商品やサービスを受け取り、その代金をあとから支払うことである。また、同義語は「後金」という言葉である。購入した物の内容を確認してから支払いができるため、購買者にとっては安心感が得られる。ネットショップにおいて、実際に商品を手に取って選ぶことができない状態で先に代金を支払うのは、購買者に大きな不安を与える。そのため、ネットショップでは後払い決済が選べるところも多く、安心して手軽に買い物が楽しめるが、販売者にとっては料金未回収をめぐるトラブルのリスクも少なくない。このようなトラブルの対策として、決済代行会社を利用する方法がある。これは、「後払い決済サービス」と呼ばれ、決済代行会社が一時的に代金を立て替えているもの。初期費用や月額費用が発生するが、支払いトラブルの回避へ繋がっている。

「先払い」とは、商品を購入したりサービスを受けたりするにあたって、現物を受け取るなどの前に、その代金や料金を先に支払うシステムのことを指す。反対語・対称語は「あと払い」。通常であれば、商品やサービスを受けたあとに、相手側へその対価として代金などを支払うことが一般的な方法。しかし、先払いは、事前にこちら側が代金を準備しておいて、先に支払い手続きを済ませなければ、サービスや商品を受け取ることができない。また、宅配便などの運送料や郵便料金を支払うときにも、先払いが適用される場合があるが、これは、荷物の受取人側が、発送される前にその料金を支払うというもの。先払いは、支払い不能とならず、販売側にとっては確実な入金を得られるメリットがあるため、購入者に対して何らかの特典を付ける場合もある。