収縮（シュウシュク）

「収縮」とは、物質や物体が熱などの外部からの影響を受けて、その長さや体積が引き締まって縮んだり小さくなったりすること。反対語・対称語は「膨張」（ぼうちょう）。収縮する物質や物体の種類は、筋肉や金属など様々。しかし、その種類によって収縮の要因となるものは異なり、例えば、毛や織物などの繊維は熱によって収縮するが、金属は冷却する必要がある。また、収縮によって受ける悪影響は物体がひび割れることにあり、特に建築物においては、耐震構造上大きな問題となるため、仕様設計の段階から対策を講じることが必要。建材の収縮は、コンクリートや木材にも起こり、乾燥などによっても体積変化が生じるが、これは湿度などの環境的な問題や、物質に配合されている様々な条件などから影響を受けるためである。

「膨張」とは、膨らむ様や大きくなる様のことである。読み方は「ぼうちょう」と読み、物体に対して使われることが多いが、数が増加したり、飛躍的に発展するときにも使われる。同義語として「膨大」や「拡大」などがあり、同じく大きくなる様を表す。対義語としては「収縮」が挙げられ、縮む様や小さくなる様を言う。英語では「expansion」と表記し、読み方は「イクスパンシャン」である。