セントラルヒーティング

「セントラルヒーティング」とは、ひとつの給湯器熱源装置から必要な各所に送り出す暖房方式のこと。集中暖房や中央式暖房と呼ばれることもある。いろいろな方法が考えられてきたが、温水セントラルと呼ばれる方法が主流となった。石油や電気、ガスを使ってボイラーで温水を作り、各部屋に設置してあるラジエーターに供給する。これにより、空気へ熱交換したり、放射熱を使ったりすることで暖房にできる。この「セントラルヒーティング」の場合、水を使うため長距離を配管しても熱損失が少ない。大きな建物にも利用することができるメリットである。その反面、気密性が確保されていなければ、熱損失だけではなく、漏水の問題も出してしまう。これがイニシャルコストの増大にかかわってくる。

「局所式暖房システム」とは、必要な場所ごとに暖房を行なうシステムである。人的作業や経済活動、工業活動などを快適に行なうため、空調設備を用いて温度や湿度、気流を調節したり、空気清浄などを行なったりする必要があるが、これらを必要な場所ごとに行なうのが「局所式」であり、反対に空調の制御を1ヵ所で管理して、あらゆる場所の空調を行なうシステムを「セントラル式（中央式）」と言う。大規模な建築物やビルなどはセントラル式が採用されていることが多い。局所式の物には、空調設備の他に給湯や換気がある。局所式の給湯は、湯を使う場所にそれぞれ加熱装置を設けて個別に湯を出す方式。また、局所式の換気とは、キッチンやトイレのように、臭いが発生する場所ごとに換気を行なうシステムである。