塑性（ソセイ）

「塑性」とは、個体の性質のひとつで、限界以上の力を加えた場合、連続的に変形するが、力を除いてももとの形状に戻らない性質のこと。永久に変形したままの性質を指す。この変形によるひずみのことを永久ひずみと呼ぶ。加工したとしても、もとに戻ってしまうことがないということを意味しており、人類の歴史の中で金属が利用されて普及してきた要因だ。伸びと絞りという特性が存在し、延性と展性という形でも表わされる。反対の意味として、弾性がある。力を加えていくと変形するが、その力を取り除くともとに戻ろうとするのが弾性がある状態だ。体積弾性と形状弾性が存在する。硬さということは、組成に対する抵抗であり、この力を超えれば変形することになる。

「弾性」とは、外力によって生じた変形が外力をなくしたときにもとに戻る性質のこと。体積に関する体積弾性と、形に関する形状弾性に区別される。体積弾性は、物体の体積変化に伴って現れる弾性のことであり、ピストン筒内で圧縮された期待がもとに戻ろうとする際などにみられる弾性のことでだ。流体の弾性はすべてこの体積弾性である。一方、物体の体積変化を伴わない変形によって現れる弾性のことを形状弾性と言う。物体のずれやねじれからくるずれ弾性があり、固体の弾性には必ず含まれる。弾性に対し、外力を加えると大きく変形し、その力を取り除いても変形がもとに戻らない性質のことを塑性と言い、また、外力によって変形が起こらない、あるいは微小な変形のうちに破壊されてしまう性質のことを脆性と言う。