直流（チョクリュウ）

「直流」とは、電気が流れるときの大きさと流れが、時間とともに変化を起こさない電流のこと。電圧の変化がない場合には、直流電圧と呼ぶ。周期的に方向が変化するものは交流となる。初期の発電機では、直流発電機が用いられていたことから、家庭用電源も直流で送電されていた。交流が主流となったのちも、太陽光発電は直流であり、これを交流に変換して電源として使っている。家庭で使われている機器は、基本として交流電源に対応。しかし、中には直流のものがあり、これらの機器は内部で変換している。直流を流すことによって、磁場が発生することから、大電流での使用が制限されていることも。また磁気を測定する場合には、障害となってしまうことから、基本的に直流の鉄道でも交流が使われている区間が存在する。

「交流」とは、時間とともに方向と大きさが変化する電流のこと。周期的波形を持っており、平均値は0になる。ACと書かれている場合には、交流電源を指す。通常は電流のことを指しているが、電圧と区別せずに呼ぶ場合もある。それに対して時間とともに変化しないものを直流と呼ぶ。家庭で使用されているものはすべて交流であり、直流は使われていない。乾電池を使ったりする電灯などは、直流電源。この場合、方向が変化しないため、乾電池を逆方向に入れてしまうとつかないことがあるが、これは直流だからだ。変化の速度が、毎秒50回転するのであれば50Hzであり、60回転なら60Hzとなる。発電効率が良く、変圧器を使うことで電圧を変えやすいことから家庭などで用いられている。