ボルト

「ボルト」とは、材料を結合させるために使われる金属製などの棒であり、外周部には雄ネジが切ってある、締め付け金具のこと。基本としてナットと組で使うが、直接部材にネジを切った部分に取り付けていくこともできる。様々なかたちが存在し、すべての部分にネジを切ってある全ネジや、特定の長さに切った物まで使用用途に合わせて作られてきた。ボルトの材質としては、鋼やステンレスの他、錆びを考慮したアルミ合金やチタンまで存在している。金属が使えない場合には、樹脂で作られた物もあるが、金属製ほどの強度は持たない。頭部の形状も様々で、一般的な六角ボルトのような物から、アイボルトのようにリング状のフックがついている物まである。

「ナット」とは、部材を締結するための部品のこと。内側にねじが切ってあるリング状の部材をナットと呼ぶ。外周側は六角になっていることが基本形で、レンチなどの工具を使うことで回転させながら締め付けていく。ボルトとナットはセットに関係で、雄ネジに対して雌ネジと呼ばれることもある。蝶ナットや袋ナットのように特殊なかたちの物も存在する。形状は規格化されており、雌ネジ径を計ることで、M5などのサイズに区別することが可能。締め付けの力は軸力ということで表すことができるが、回転させる力であるトルクとは違う。ナットでボルトを締め付けると、ボルトは力で引きのばされる。このときに戻ろうとする力が働き固定することができる。